2014-03-11

現代のT型フォード DJI Phantom2 マルチコプター



ライト兄弟が飛行機を初めて飛ばした時、人々は現存する巨大なジェット旅客機のことを想像したろうか?

今、マルチコプターと呼ばれる複数のプロペラがついた無人小型ヘリコプターが流行っている。先日Amazonが配達に使うかも?とのニュースが発表された。

私も数年前 Parrot AR. DRONE というクアドコプター(Quad=4) を購入し、室内で飛ばしたりしてみた。数万円で購入できるマルチコプターとしては画期的なものであった。フランス産。小型Linuxコンピュータが加速度センサー、距離センサーなどの情報を収集して、ブラシレスモータで4つのローターを回し飛行する。 ブラシレスモータは、1)コイルではなく永久磁石が廻るので、ブラシと整流子がない、2)半導体(インバーター)で電流コントロールを行うモータだ。 私たちの周りではエアコンの制御に20年ほど前から汎用されている。 このごろのエアコン静かですよね! 低速から高速までコンピュータで自由自在なコントロールができることが最大の特徴だ。 東芝のサイトが詳しい。 

この自在なパワーコントロール以外に、

  1. センサーテクノロジー 
  2. リチウムポリマー電池 
  3. 無線LANに代表されるスペクトラム拡散技術 
  4. 頑強で軽量な材料、加工技術 
  5. デジタル写真技術 
  6. それらをまとめる小型、高性能のコンピュータ技術 

が集約して実現したのが、マルチコプターだ。 興味深いのは、パワーコントロールを除くと全てがスマホ、タブレット等のモバイル系技術である。言い方を変えれば、スマホとセグウェイが合体して空を飛んでる感じだ!

残念ながら、数年前のAR.DRONEは当初の感激だけで、安定性、現実性に欠けていた。 いわゆるオモチャだった。

今回、日本の電波法に適合したモデルが発売されたので、Amazon プライムで DJI Phantom2 というマルチコプターを購入して使ってみた。 素人が数フライトで空撮ができる。 革命的。 このPhantom2 は現代のDC-3 かT型フォードに違いない。 このPhantom2 で撮ったWhale Watching の映像が凄い(特に最後の2分)




これから数回に分けてマルチコプターの技術またそのインプリケーションについて考えていきたい。



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