- 2%のインフレ目標
- 円高の是正
については、大きな疑問を持っている。インフレ目標は、日本国に蓄積された富を、毎年2%ディヴァリューすることだ。
また円高は、自分たちの富(円)が社会的に評価されている、つまり世界で見れば自分たちの富が大きい状態である。輸出企業に都合が悪いから「是正」と呼ぶわけで、本当は、鬼を征伐しねばいけないのに、金太郎を征伐しているようなものだ。「是正」と呼べば目的が自動的に 「正しくない」と思わせる言葉による民衆コントロールなんだろう。
さて、本題に入る。「商用電源リバンプ」
今後10年で日本における商用電源、つまりコンセントに来ている100V 50Hz/60Hzの電気を240V 60Hz に変更する。単相三線式で480V 60Hz が使えるようにする
アホ、できるはずないだろ、っと言われるかもしれないが、社会的、経済的にとても有用な政策であると思う。
- エネルギーの無駄を無くす
- 電圧アップで、家電製品の更新が進み
- より省エネになる
- 古い製品を排除することで事故を減らす
- 国際スタンダードに近づく
- 家庭用コンセントが近代化され、IoT にむけての革新ができる
- EV には高めの電圧が必要だ。
まず、エネルギー消費の観点から、通常、柱上の6,600V の変圧器で通常100V まで落とすわけだが、電気というものは、電圧が高いほど、同じ電線(抵抗)では主に熱として失われる無駄が少ない。たくさん電気を使うと電線が暖かくなるのを感じた方は多いと思う。
近年、10年程度経過した電化製品の事故が多発し、各メーカーがリコールに走っている。本来、電化製品には「サービス寿命」という概念があるべきでだ。その寿命を一度リセットするにも今回の商用電源リバンプは有効だ。
世界でたぶん一番低い商用電源電圧100Vを使用する日本は家電の「ガラパゴス」だ。国際スタンダードに近ずくことで、よりスマートかつ魅力的な製品が生まれるだろう。また海外の良い製品も日本で簡単に使えるようになる。
それに、今使っている電源コンセント。 他国と違いアース線(接地)が独立しておらず、2Pと呼ばれる2つのコンタクトからなる。 アースば別に取った方が安全だ。わたしの会社、また住んでいる場所はすべて3Pとしている。日本では、JIS により医療電気機器だけ、3P コンセントが義務化されている。日本の恥、高度成長期の消費者軽視政策だ。
また、IoT Internet of Things の時代がくるにつれ、コンセントの情報ハブ化、また定電圧直流の供給(例えば5V DC) は重要だ。電気と一緒に、通信(コントロールプロトコル)が必要になってくる。例えば、電気自動車のコンセントはCAN バスという通信規格を使い、いろいろなコントロールを実現している。日本が世界に誇る「電気ポット」の電源ケーブルを進化させよう。(Apple に MagSafe としてパクられてるし) こんなところに経産省のリーダシップが求められる!
CHAdeMO のCANバス通信例:http://chademo.com/pdf/interfacej.pdf
最後に、EV (電気自動車)を家庭で急速充電しようとすると高い電圧は有利だ。上記のように低い電圧であると大きな電力を送るのに太い電線が必要になる。太陽電池パネルでリチウム電池アレイを充電して家庭で使うOFF GRID 電源時代には高効率を求め、高電圧が必要になってくるだろう。
まとめ、結果としてコンセントを変えるだけで以下が実現する!
- 膨大な省エネ
- 膨大な新規家電需要
- 日本家電の世界進出増
- 海外家電の日本進出増
- より安全な家庭
- IoT にむけての家庭装備
- EV (電気自動車)OFF GRID の普及